歯が抜けてしまった時、「どうしよう…」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。抜けた歯をそのまま放置すると、噛み合わせのバランスが崩れたり、近隣の歯が動いて歯並びに影響が出ることがあります。
歯が抜けたときの治療には、いくつかの治療法があります。インプラント・ブリッジ・入れ歯など、それぞれの治療法には特徴があり、ライフスタイルやお口の状態に応じた最適な選択が可能です。今回は治療法の種類や選び方のポイントをわかりやすくお伝えします。
お口の健康を守り、美味しく食事を楽しむためには、失った歯をきちんと治療することが大切です。 正しい治療を受けることで、しっかり噛める喜びや会話の楽しさを取り戻し、より快適な毎日を過ごしましょう!
1. 歯が抜けた後の治療方法と選択肢
歯が抜けてしまった場合、早めの治療が大切です。放置すると、食事がしにくくなったり、発音に問題がおきたり、噛み合わせに影響がでる可能性があります。ここでは、主な治療方法についてご説明します。

1.1 インプラント治療
インプラント治療は、人工の歯根(インプラント)を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療方法です。噛む力を顎の骨で支えるため、自然な歯に最も近い感覚で食事を楽しむことができ、見た目も美しい治療法として注目されています。


1.1.1 メリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・天然の歯のような使用感 ・周囲の歯を削る必要がない ・骨の萎縮を防げる | ・治療費が高額 ・手術が必要 ・他の治療に比べて治療期間が長い |
1.1.2 治療期間と費用
治療期間は約3~6ヶ月程度かかります。定期的に手術部位の確認を行い、状況にあわせて治療を進めます。
費用は部位によって異なりますが、ルミライズ歯科東中野では2025年2月現在、1本あたり臼歯部55万円・前歯部62.7万円です。保険適用外のため、自費診療となります。
1.1.3 治療のおおまかな流れと特徴
治療は以下のような手順で進めます:
1. 歯科専用CTを使用した検査、分析・診断・プランニング作成
2. プランニング説明
3. インプラント埋入手術
4. 型取り
5. 被せ物の製作~装着
6. 定期的なメインテナンス
ルミライズ歯科東中野では、計画通りの位置に安全で正確にインプラントを埋入するために、患者さんごとに専用のサージカルガイドを作製しています。また、痛みの少ない手術を心がけています。

診療案内に詳しい情報を掲載していますので、よろしければご覧ください。また、ご不明点やご質問がございましたら、ご相談の予約を承ります。お気軽にお問い合わせください。

1.2 ブリッジによる治療
ブリッジは、抜けた歯の両隣の歯を支えとして、その間に人工の歯を橋のように架ける治療法です。

1.2.1 メリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・比較的短期間で治療完了 ・手術不要 | ・健康な歯を削る必要あり ・年数が経ったら作り直しが必要 ・違和感が残る場合あり ・適応外の部位がある |
1.2.2 治療期間と費用
治療期間は約1〜2ヶ月程度です。
被せ物の本数分費用がかかるため、図のような3本ブリッジの場合は、3本分の費用が必要となります。被せ物の費用は、素材によって大きく異なりますが、一部のケースでは、保険適用が可能な素材を使用できる場合があります。詳しくは、かかりつけの歯科医師にご相談ください。
1.3 入れ歯による治療
入れ歯は取り外し可能な人工歯で、1本から複数本の歯の欠損に対応できる治療方法です。

1.3.1 メリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・手術不要 ・比較的安価 ・保険適用あり | ・違和感が大きい ・外れやすい ・定期的な調整が必要 ・他の治療に比べて審美性に劣る |
1.3.2 治療期間と費用
治療期間は約1ヶ月〜数ヶ月かかることが一般的です。調整の回数や口腔内の状態によって、治療完了までの期間は異なります。
保険適用のものから、自費診療のものまでさまざまな種類があり、種類や素材によって費用も異なります。詳しくは、かかりつけの歯科医師にご相談ください。
1.3.3 部分入れ歯と総入れ歯の違い
部分入れ歯は数本の歯が抜けた場合に使用し、残っている自分の歯にバネで固定します。一方、総入れ歯は上下の歯がすべてない場合に使用する入れ歯です。
2. 治療方法の選び方と判断基準
歯を失った後の治療方法には、インプラント、ブリッジ、入れ歯などさまざまな選択肢があります。それぞれの治療法には特徴があり、ご自身に最適な方法を選ぶことが大切です。以下のポイントを参考に、歯科医師とよく相談しながら決めていきましょう。
2.1 抜けた部位による治療法の違い
歯が抜けた場所によって、最適な治療法は変わってきます。前歯の場合は見た目に大きく影響しますし、奥歯の場合は、咀嚼力、食事をおいしく食べられるかどうかに関わります。
また、両隣の歯の状況や骨の状態によっても、選択できる治療法が変わります。
2.2 治療費用の比較と保険適用
治療費用は重要な判断材料の一つです。保険適用の場合、また、自費診療の場合にどのような治療を受けることができるのか、金額の差とあわせて、どのようなメリット・デメリットがあるのかを踏まえて検討しましょう。
インプラントは自費診療ですが、医療費控除の対象となります。ご自身にとって最適な選択ができるように、活用できる制度も同時に確認することがおすすめです。
2.4 生活スタイルに合わせた選択
インプラントやブリッジは、ご自身の歯と同様にメインテナンスが重要です。普段の歯磨きに加えて、定期的に歯科衛生士によるプロのクリーニングを受け、チェックしてもらうようにしましょう。
また、入れ歯の場合は、毎日の着脱や定期的な調整が必要になることを考慮に入れましょう。
人生100年時代と言われる今日、ご自身の歯で長くおいしく食事を食べ続けられるように、ご自身の生活スタイルにあわせてケアを継続できる治療法を選択することがおすすめです。

3. 治療前に確認すべきポイント
3.1 かかりつけ歯科医師との相談
歯が抜けた後の治療を始める前に、まずはかかりつけの歯科医院での相談が重要です。信頼できる歯科医師との十分な相談を通じて、ご自身に最適な治療方法を見つけましょう。
以下のポイントを含め、歯科医師にしっかりと相談することをおすすめします:
確認項目 | 具体的な相談内容 |
---|---|
治療計画 | 治療期間、通院回数、治療後の経過 |
費用 | 保険適用の可否、クレジットカード等支払い方法、医療費控除について |
代替治療 | 他の選択肢との比較検討 |
その他ご不明点がある場合は、治療開始前に解決しておくと、安心して治療に専念できます。
3.2 治療後のメインテナンス方法
治療後の適切なケアは、治療の成功を左右する重要な要素です。以下のポイントを事前に確認しておきましょう:
メインテナンス項目 | 具体的な内容 |
---|---|
日常のケア方法 | 専用の歯ブラシ、歯間ブラシやフロスの使用法、(入れ歯の場合)ケアアイテムとケア方法 |
定期検診 | 推奨される検診間隔、クリーニング頻度 |
注意事項 | 避けるべき食べ物、生活習慣 |
トラブル対応 | 異常を感じた際の連絡方法 |
定期的なメインテナンスにより、治療の効果を長く保ち、新たなトラブルを予防することができます。
また、治療後の食事制限や、運動制限などについても事前に確認しておくことが大切です。特に治療直後は、痛みや違和感があることも考えられますので、仕事や予定との兼ね合いも重要になってきます。
大事な予定がある場合などは、前もって歯科医師に相談して治療計画を立てましょう。
ルミライズ歯科東中野では、患者さんそれぞれの生活スタイルに合わせた具体的なアドバイスをいたします。気になることは何でもご相談ください。
4. まとめ
歯が抜けてしまったとき、そのまま放置すると噛み合わせが崩れたり、歯並びに影響が出る可能性があります。しかし、早めにきちんと治療することで、食事を美味しく楽しんだり、会話を快適に楽しむことができるようになります。
治療法には、インプラント・ブリッジ・入れ歯などがあります。それぞれ特徴が異なり、ライフスタイルやお口の状態に合わせて、信頼できる歯科医師としっかりと相談しながら選ぶことが大切です。インプラントは、自然な見た目としっかり噛める機能を兼ね備えた治療法で、天然の歯に近い感覚で食事を楽しむことができます。ブリッジは短期間で治療が完了し、手術が不要な点がメリットです。入れ歯は比較的安価で、保険適用も可能なため費用を抑えたい方に向いています。
どの治療法を選ぶかは、費用や治療期間、メンテナンス方法を踏まえて決めていきましょう。インプラントは自費診療となりますが、長期的な視点で見ると多くのメリットがあります。治療後のメンテナンスをしっかり行えば、健康な歯を守りながら快適に過ごせます。ルミライズ歯科東中野では、患者さま一人ひとりのご要望に寄り添い、最適な治療をサポートします。歯が抜けたままにせず、ぜひ一度ご相談ください。適切な治療でお口の健康を守り、より快適な毎日を一緒に目指しましょう!
