歯ぎしりや食いしばりが、顔の大きさに影響していることをご存知ですか?
実は、無意識の歯ぎしりや食いしばりが、咬筋(こうきん)を発達させ、エラが張った印象の顔になる原因となっているのです。今回は、歯ぎしり・食いしばりがなぜ顔を大きく見せてしまうのか、そのメカニズムを分かりやすく解説します。また、自分が歯ぎしりや食いしばりをしているかを確認する方法や、歯ぎしり・食いしばりを防ぐための生活習慣、小顔を目指すためのセルフケア方法までご紹介。悩みを解決し、健康的な小顔を手に入れるためのヒントが見つかります。中野区・新宿区で、ご自身が歯ぎしり・食いしばりをしているかのご相談や、マウスピース作製のご依頼は、ルミライズ歯科東中野へお問い合わせください!
1. 歯ぎしり・食いしばりによって顔が大きくなる仕組み
皆さん、「歯ぎしりや食いしばりをすると顔が大きくなる」という話を聞いたことがありますか?これは単なる言い伝えではなく、実は科学的な根拠があるんです。歯ぎしり・食いしばりを続けることで、徐々に顔の形が変化していくメカニズムについて詳しく解説します。
1.1 歯ぎしり・食いしばりとは
歯ぎしり(歯軋り)とは、通常は無意識の状態で、上下の歯を強く擦り合わせる行為を指します。一方、食いしばりは、歯を強く噛みしめる行為を指します。
これらの行為は、主に睡眠時に発生することが一般的ですが、日中にも意識せずに行っていることがあります。

1.2 歯ぎしり・食いしばりと咬筋の関係性
歯ぎしり・食いしばりをすると、まず大きく影響を受けるのが「咬筋(こうきん)」と呼ばれる筋肉です。咬筋は顎の横にある、食べ物を噛むときに使う筋肉で、顔の輪郭に大きな影響を与えています。
咬筋は私たちの体の中でもとても強い筋肉のひとつで、噛む力を生み出す重要な役割を担っています。一般的な噛む動作では、この筋肉は適度に使われるだけですが、歯ぎしり・食いしばりの場合は話が違います。
歯ぎしり・食いしばりでは、通常の食事時の噛む力の数倍もの力が加わり、最大で通常の3〜10倍にもなるそうです。
この強い力が繰り返し咬筋にかかることで、筋肉は徐々に発達し、太くなっていきます。ちょうど腕の筋トレをすれば二の腕が太くなるのと同じ原理です。咬筋が発達すると、顔の横幅が広がって見える「エラ張り」の原因になります。

1.3 顎周りの筋肉が発達するメカニズム
歯ぎしり・食いしばりによる筋肉の発達は、ボディビルダーがウエイトトレーニングで筋肉を鍛えるのと基本的に同じ仕組みです。筋肉に負荷がかかると、筋繊維に微細な損傷が生じ、それが修復される過程で筋肉が太く強くなります。
特に寝ている間の無意識の歯ぎしり・食いしばり(睡眠時ブラキシズム)は、一晩に何百回も繰り返されることがあります。重度の歯ぎしり・食いしばりの場合、一晩で数百回、合計で10〜30分も歯を強く噛みしめることがあるとされています。
このような状況では、咬筋だけでなく、側頭筋(そくとうきん)や内側翼突筋(ないそくよくとつきん)など、他の咀嚼筋(そしゃくきん:噛むための筋肉)も同時に発達します。これらの筋肉がすべて発達すると、顔の下半分、特に顎の角(エラ)の部分が張り出してきます。

1.3 歯ぎしり・食いしばりを続けていると顔が大きくなる理由
ここまで説明してきた咬筋などの筋肉が大きくなってしまうことが、「顔が大きくなる」と感じる主な理由です。ただし、厳密には顔全体が大きくなるわけではなく、主に顔の下部(顎周り)の幅が広がります。
筋肉の発達に加えて、歯ぎしり・食いしばりが長期間続くと、骨自体にも変化が現れることがあります。強い力が継続的にかかることで、下顎骨(顎の骨)が徐々に厚みを増したり、形状が変化したりする可能性があるのです。
さらに、歯ぎしり・食いしばりによって顎関節(がくかんせつ)に負担がかかると、顎関節症を引き起こすことがあります。顎関節症になると、顎の動きが制限されたり、顔の左右バランスが崩れたりすることもあるため、顔の印象がさらに変わってしまう可能性があります。


2. 歯ぎしり・食いしばりが引き起こす顔の変化とその影響
歯ぎしり・食いしばりを続けていると、知らず知らずのうちに顔の形や印象が変わってくることがあります。これは一時的な変化ではなく、長期間にわたって起こる変化であるため、気づいたときには「いつの間にか顔が変わった」と感じることも。
2.1 エラが張る原因と変化の過程
歯ぎしり・食いしばりを続けると、最も目立つ変化の一つが「エラの張り」です。これは一夜にして起こるものではなく、徐々に進行していく変化です。
顎の両側にある咬筋(こうきん)は、私たちが食事をするときや歯を噛みしめるときに使う筋肉です。歯ぎしり・食いしばりをすると、この咬筋が常に活動状態となり、まるで筋トレをしているかのように発達してしまいます。歯ぎしり・食いしばりによる無意識の「咬筋トレーニング」により、次第に咬筋が肥大化し、顔の輪郭が四角くなっていくのです。

2.2 顔の非対称性が生じるケース
歯ぎしり・食いしばりは、必ずしも左右均等に力が加わるわけではありません。片側に力が入りやすい癖がある方は、徐々に顔の左右バランスが崩れていくことがあります。
一般的に私たちは、無意識のうちに「噛みやすい側」を持っていることが多いです。例えば、右側で食べ物を噛むことが多い方は、右側の咬筋が発達しやすく、結果として右側のエラが張り出すことになります。
片側に偏った歯ぎしり・食いしばりは、顔の非対称性を引き起こすだけでなく、顎関節への負担も偏りがちです。これにより、顎関節症のリスクも高まってしまいます。長年放置すると、骨格レベルでの変化が生じる可能性もあるため、早期の対応が重要です。
歯ぎしり・食いしばりによる非対称性が疑われる場合は、歯科医院での専門的な評価をお勧めします。
2.3 顔の印象が変わることによる心理的影響
歯ぎしり・食いしばりによる顔の変化は、見た目だけの問題ではありません。自分の顔の印象が変わることで、心理的な影響を受ける方も少なくありません。
顔の印象が自己イメージと一致しないとき、自信の低下やソーシャルコミュニケーションへの影響が見られることがあります。
自分の顔が徐々に変化していくことに気づいたとき、「なぜ顔が変わったのか」と不安を感じる方は多いものです。しかし、原因が歯ぎしり・食いしばりだと分かれば、適切な対策を取ることで改善が見込めるため、前向きに取り組むことができます。

2.3.1 子どもの歯ぎしり・食いしばりと顔の発達への影響
子どもの頃からの歯ぎしり・食いしばりは、成長期の顎の発達にも影響を与える可能性があります。成長段階にある子どもの場合、咬筋の過度な発達により、顎の成長方向にまで影響が及ぶことがあるのです。
お子さんの歯ぎしり・食いしばりに気づいたら、早めに小児歯科を受診することをお勧めします。成長期の適切な介入は、将来の顔の形態にも良い影響を与えることができます。
歯ぎしり・食いしばりによる顔の変化は、見た目だけでなく機能面でも影響を及ぼすことがあります。顎関節への負担増加や、噛み合わせの変化など、お口の健康全体に関わる問題です。

3. 自分が歯ぎしり・食いしばりをしているかを確認する方法
歯ぎしり・食いしばりは就寝中に無意識のうちに起こることが多いため、自分で気づくのが難しい習慣です。しかし、知らないうちに続けていると、顔の筋肉に負担がかかり、顔が大きくなってしまう原因になります。
3.1 朝起きたときの体の状態でわかるサイン
朝目覚めたときの体の状態から、歯ぎしり・食いしばりの有無を判断できることがあります。以下のような症状がある場合は要注意です。
- 顎の疲労感や痛み:
朝起きたときに顎が疲れている、または痛みを感じる場合は、夜間に歯ぎしり・食いしばりをしている可能性があります。 - 頭痛やこめかみの痛み:
歯ぎしり・食いしばりにより咬筋に過度な力がかかると、起床時に頭痛やこめかみの痛みとして現れることがあります。 - 歯の痛みや知覚過敏:
冷たい飲み物や食べ物に対して歯が敏感になったり、特定の歯に痛みを感じたりすることがあります。 - 舌や頬の内側に歯形:
舌や頬の内側に歯の跡がついていると、夜間に強く噛みしめていた証拠かもしれません。
これらの症状が定期的に現れる場合は、歯ぎしり・食いしばりの可能性が高いと考えられます。

3.2 同居人からの指摘
歯ぎしりの音は、同居している方に聞こえることがあります。パートナーやご家族からの指摘は重要な手がかりになります。
3.2.1 家族からの情報収集
以下のような質問を家族やパートナーにしてみましょう:
- 「私が寝ているとき、歯をギリギリと鳴らす音がすることがある?」
- 「私が寝ているとき、歯を強く噛みしめているように見えることはある?」
- 「私が寝ている間に、顎が動いているのを見たことがある?」

3.3 歯科医師による診断方法
最も確実な歯ぎしり・食いしばりの診断方法は、歯科医師による専門的な診察です。歯科医院では以下のような方法で症状の有無や程度を判断します。
3.3.1 歯の摩耗の確認
歯科医師は、歯の摩耗パターンを観察することで症状の有無を判断できます。歯ぎしり・食いしばりをしている場合、特に前歯や奥歯の噛み合わせ面に均一な摩耗が見られることが特徴です。
歯の摩耗の種類と歯ぎしり・食いしばりとの関連:
- 平らな摩耗:奥歯や前歯の噛む面が平らになっている
- 切端の摩耗:前歯の先端が薄くなっている
- くさび状欠損:歯と歯茎の境目付近が欠けている
これらの摩耗パターンがあると、歯ぎしり・食いしばりの可能性が高いと判断されます。

3.3.2 顎の筋肉の発達度合いのチェック
歯科医師は触診によって、咬筋(こうきん)と呼ばれる顎の筋肉の発達度合いを確認します。歯ぎしり・食いしばりを長期間続けている場合、この筋肉が発達して顔が四角く見えるようになることがあります。
歯科医師が触診する際には、以下のポイントをチェックします:
- 咬筋の緊張度
- 咬筋の左右対称性
- 筋肉の硬さや圧痛の有無
3.3.3 顎関節の状態確認
歯科医師は顎関節の状態も確認します。歯ぎしり・食いしばりが長期間続くと、顎関節に負担がかかり、開閉口時の音(カクカク音)や痛み、開口制限などの症状が現れることがあります。
歯科医院では、問診と合わせて以下の検査を行うことがあります:
- 顎関節の動きの確認
- 開閉口時の音の確認
- 顎関節周囲の筋肉の圧痛の有無
- 必要に応じてレントゲン撮影やCT検査
歯ぎしり・食いしばりの早期発見は、顔の形の変化を防ぐだけでなく、歯の摩耗や顎関節症といった問題の予防にもつながります。心配な症状がある場合は、ぜひ歯科医院へご相談ください。症状に合わせた適切なアドバイスやマウスピースの作製などの対応いたします。


4. 歯ぎしり・食いしばりの主な原因とストレスとの関係
歯ぎしり・食いしばりは単なる癖ではなく、さまざまな原因が絡み合っています。特にストレスとの関連性は非常に高いことが知られています。この章では、歯ぎしり・食いしばりが起こる主な原因と、私たちの日常生活にあふれているストレスとの関係について詳しく見ていきましょう。
4.1 日常生活のストレスとの関連性
現代社会を生きる私たちは、知らず知らずのうちに多くのストレスを抱えています。仕事の締め切り、人間関係のトラブル、金銭的な不安など、ストレス要因は数え切れないほどあります。
ストレスを感じると、私たちの体は「闘争か逃走か」という原始的な反応を示し、筋肉が緊張状態になります。日中は意識的にこの緊張をコントロールできますが、睡眠中は無意識の状態になるため、歯ぎしり・食いしばりという形で緊張が表れやすくなるのです。
特に次のようなストレス要因が歯ぎしり・食いしばりと強く関連しています:
- 仕事や学業のプレッシャー
- 人間関係の緊張
- 経済的な不安
- 将来への不安
- 健康上の問題
集中している時も、食いしばってしまう方が増えるので、「食事と話す時以外、上下の歯と歯は離す」ように注意しましょう。

4.1.1 ストレスによる歯ぎしりの症状チェックリスト
以下のような症状がある場合、ストレスによる歯ぎしり・食いしばりの可能性があります:
症状 | 考えられる原因 |
---|---|
朝起きたときの顎の疲労感 | 睡眠中の持続的な歯ぎしり・食いしばり |
こめかみの痛み | 咬筋の過緊張 |
歯の表面の摩耗 | 長期間の歯ぎしり・食いしばり |
頭痛(特に起床時) | 咀嚼筋の緊張と関連した緊張性頭痛 |
顎関節の音(カクカク音) | 顎関節への過度な負担 |
ストレスを軽減するためには、リラクゼーション法や適度な運動、趣味の時間を持つなど、日常生活の中でストレス発散の機会を意識的に作ることが大切です。また、専門家によるカウンセリングも効果的な場合があります。
4.2 睡眠の質と歯ぎしり・食いしばりの発生頻度
睡眠の質が悪いと歯ぎしり・食いしばりが起こりやすくなり、逆に歯ぎしり・食いしばりによって睡眠の質が低下するという悪循環に陥ることがあります。歯ぎしり・食いしばりは主にレム睡眠(浅い睡眠)の段階で発生することが多く、睡眠の質が低下していると、このレム睡眠の割合が増えるため、頻度も自然と高くなります。
4.2.1 睡眠の質を低下させる主な要因
以下のような要因が睡眠の質を低下させ、結果として歯ぎしり・食いしばりを促進する可能性があります:
- 不規則な睡眠スケジュール
- 就寝前のスマートフォンやパソコンの使用(ブルーライトの影響)
- カフェインやアルコールの摂取
- 寝室の環境(温度、湿度、騒音など)
- 睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害
良質な睡眠を確保することが、対策の一環として非常に重要なのです。

4.2.2 睡眠の質を高めるための実践的なアドバイス
- 規則正しい就寝・起床時間を守る
- 就寝の1〜2時間前からブルーライトを発する機器(スマホ、タブレットなど)の使用を控える
- 寝室は快適な温度(18〜23度程度)と湿度(50〜60%程度)に保つ
- 就寝前のリラックスタイムを設ける(読書、入浴、軽いストレッチなど)
- 就寝前のカフェイン摂取を避ける(コーヒー、緑茶、チョコレートなど)
これらの対策を実践することで、睡眠の質が向上し、結果として歯ぎしり・食いしばりの頻度や強さが軽減される可能性があります。特に就寝前のリラックスタイムは、日中のストレスを解消し、穏やかな気持ちで眠りにつくために非常に効果的です。
4.3 噛み合わせの問題
歯ぎしり・食いしばりの原因は心理的なものだけではありません。実は、お口の中の「噛み合わせ」の問題も大きく関わっています。歯並びや噛み合わせが悪いと、無意識のうちに顎の位置を調整しようとして歯ぎしり・食いしばりが起こることがあるのです。
噛み合わせの不具合があると、脳は「何かおかしい」と感じ、睡眠中に無意識にその不調和を修正しようとして歯を擦り合わせる動きを引き起こします。これが歯ぎしり・食いしばりとなって現れるのです。
長期的な解決策として矯正治療が必要になるケースもあります。特に、歯並びの乱れが著しい場合や顎の位置に大きなずれがある場合は、矯正治療によって根本的な問題を解決することで、症状が大幅に改善することがあります。
噛み合わせの問題と歯ぎしり・食いしばりの関係は複雑ですが、適切な歯科治療によって解決できるケースが多いのは心強いことです。気になる症状があれば、ぜひ歯科医院での相談をご検討ください。早期発見・早期治療が、より効果的な改善につながります。


5. 歯ぎしり・食いしばりを防ぐための生活習慣の改善策
歯ぎしり・食いしばりは夜間無意識のうちに起こることが多いため、完全に止めるのは難しいと感じる方も多いでしょう。しかし、日常生活の中で取り入れられる改善策がいくつかあります。これらを習慣化することで、頻度や強さを減らし、結果として顔の筋肉への負担を軽減することができます。
5.1 就寝前のリラックス法
歯ぎしり・食いしばりはストレスや緊張と深い関わりがあります。就寝前にリラックスすることで、症状の発生を抑制できる可能性があります。
5.1.1 入浴によるリラクゼーション効果
寝る1〜2時間前に38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かることで、体の緊張がほぐれます。特に肩や首、顎周りの筋肉の緊張が和らぐと、歯ぎしり・食いしばりが減少するケースが多いです。

5.1.2 深呼吸とマインドフルネス
就寝前の5〜10分間、深呼吸を意識的に行うことで、自律神経のバランスを整えることができます。鼻から4秒かけてゆっくり息を吸い、数秒間止めたあと、口から6秒かけて吐き出す呼吸法を10回程度繰り返すと良いでしょう。

5.1.3 スマートフォンやパソコンの使用制限
ブルーライトは睡眠の質を低下させ、間接的に歯ぎしり・食いしばりを悪化させる可能性があります。就寝1時間前からはスマートフォンやパソコン、テレビなどの電子機器の使用を控えましょう。
どうしても使用する必要がある場合は、ブルーライトカットメガネを着用するか、端末のナイトモード設定を活用することをおすすめします。
5.2 食習慣の見直しポイント
私たちが日々口にする食べ物や飲み物も、歯ぎしり・食いしばりに影響を与えることがあります。特定の食品や飲料を控えたり、食べ方を工夫したりすることで、症状を軽減できる可能性があります。
5.2.1 カフェインとアルコールの摂取制限
カフェインは中枢神経を刺激し、筋肉の緊張を高める作用があります。コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンク、チョコレートなどに含まれるカフェインは、就寝の6時間前からは控えることが理想的です。
同様に、アルコールは睡眠の質を低下させ、歯ぎしり・食いしばりを悪化させることがあります。特に就寝直前のアルコール摂取は避け、飲酒する場合は就寝の3時間前までにとどめるようにしましょう。

5.2.2 夜遅い食事の回避
就寝直前の食事は消化器官に負担をかけ、浅い睡眠の原因となります。これにより歯ぎしり・食いしばりが誘発されやすくなるため、就寝の3時間前までに食事を終えるようにしましょう。
どうしても空腹で眠れない場合は、カモミールティーなどのハーブティーやホットミルクなど、リラックス効果のある温かい飲み物がおすすめです。
歯ぎしり・食いしばりの改善には時間がかかります。生活習慣の見直しとマウスピースなどの適切な治療を組み合わせることで、徐々に咬筋への負担が減り、変化が現れてくるでしょう。気になる症状がある場合は、ルミライズ歯科東中野へご相談ください。

6. 歯ぎしり・食いしばりを改善して小顔を目指す方法
歯ぎしり・食いしばりが原因で顔が大きくなってしまった方にとって、咬筋(こうきん)の緊張を緩和し、自然な小顔を取り戻すことは大きな願いですよね。ここでは、歯ぎしり・食いしばりを改善しながら小顔を目指すための効果的な方法をご紹介します。
6.1 咬筋の緊張を和らげるセルフケア
咬筋とは、顎を動かす際に使う筋肉で、頬からあごにかけて存在しています。歯ぎしり・食いしばりをすると、この咬筋が過剰に緊張し、発達してしまうことで顔が四角く見えるようになってしまいます。まずは自宅でできる咬筋のセルフケア方法をいくつかご紹介します。
6.1.1 咬筋マッサージのやり方
咬筋のマッサージは、小顔効果を得るためには正しい方法で行うことが大切です。
- 口を少し開けた状態で、頬の筋肉に力を入れる
- 親指以外の4本の指を使って、耳の下から顎に向かって、円を描くようにやさしくマッサージする
- 特に固くなっている部分があれば、指の腹で少し強めにプレスする(痛みを感じない程度に)
- 片側2〜3分程度を目安に、両側行う
マッサージをする際は、力を入れすぎないようにしましょう。痛みを感じるほどの力でマッサージすると、かえって筋肉が緊張してしまうことがあります。あくまでも心地よいと感じる程度の力加減が理想的です。
6.2 顔の筋肉バランスを整える習慣
小顔を目指すためには、咬筋のケアだけでなく、顔全体の筋肉バランスを整えることも大切です。日常生活の中で取り入れられる習慣をいくつかご紹介します。
6.2.1 意識的な噛み方の改善
歯ぎしり・食いしばりをしている方は、日中も無意識に歯を食いしばっていることが多いものです。次のポイントを意識して、日常の噛み方を改善しましょう。
- 食事の際は左右均等に噛むことを意識する
- 一口30回を目標にゆっくり噛む習慣をつける
- デスクワークなど集中している時に、歯を食いしばっていないか定期的にチェックする
- 舌を上あごに軽く当て、歯が接触しない状態を保つよう意識する
特に緊張しやすい場面では、「上の歯と下の歯が触れないように」と自分に言い聞かせることで、無意識の食いしばりを防ぐことができます。スマートフォンのアラームを1時間ごとにセットして、定期的に自分の顎の状態をチェックするのも効果的です。

6.2.2 正しい姿勢の維持
姿勢も顔の筋肉バランスに大きく影響します。猫背や首が前に出た姿勢は、顎に余計な力が入りやすく、歯ぎしり・食いしばりの原因になることもあります。次のポイントを意識しましょう:
- 背筋を伸ばし、耳・肩・腰がまっすぐ一直線になるよう立つ
- デスクワーク時は、背もたれにしっかり背中をつける
- スマートフォンを見る際は、下を向きすぎないよう目線の高さに持ち上げる
- 枕の高さを調整し、睡眠時の首への負担を減らす

歯ぎしり・食いしばりの改善と小顔効果は、一朝一夕で得られるものではありません。日々のケアを継続することが最も重要です。なかなか変化を感じられない場合は、歯科医院でご相談ください。専門的なアドバイスが、解決への近道となるはずです。

7. プロに相談するべきケースと専門治療
歯ぎしり・食いしばりは、歯科医院などの専門家に相談することで、より効果的な治療を受けることができます。ここでは、専門家に相談するべきタイミングと、提供されている治療法についてご紹介します。
7.1 歯科医院でのマウスピース作製
歯ぎしり・食いしばりの症状を抑えるために最も一般的な治療法は、マウスピース(ナイトガード)の使用です。市販のものもありますが、お口の形は一人ひとり異なるため、歯科医院でオーダーメイドのマウスピースを作ることをおすすめします。
歯科医院で作製するマウスピースは、あなたのお口に完璧にフィットするよう設計されるため、市販品と比べて違和感が少なく、効果も高いのが特徴です。また、適切な厚みや硬さも考慮されるため、歯ぎしり・食いしばりによる咬筋への負担を効果的に軽減できます。

7.1.1 マウスピース作製の流れ
マウスピース作製は以下のような流れで進みます:
- 歯科医師による診察と歯ぎしり・食いしばりの状態確認
- お口の型取り(印象採得)
- 技工所での製作
- 装着と調整
- 定期的なフォローアップ
マウスピースは就寝時に装着するだけなので、日常生活に大きな支障をきたすことなく治療を続けられます。また、定期的に歯科医院で調整を受けることで、長期間効果的に使用することができます。
7.2 顎関節症との関連性と治療
歯ぎしり・食いしばりが長期間続くと、顎関節症(がくかんせつしょう)を引き起こすリスクが高まります。顎関節症になると、顎を動かす際の痛みや、口を大きく開けられないなどの症状が現れることがあります。
7.2.1 顎関節症の主な症状
顎関節症の症状には以下のようなものがあります:
- 顎を動かすときの痛み
- 顎から「カクカク」や「ジャリジャリ」という音がする
- 口を大きく開けられない
- 顎が開いたまま戻らない、または顎が噛み合わない
- 頭痛や耳の痛み
顎関節症の診断には、専門的な検査が必要です。歯科医師による診察では、顎の動きや音、痛みの有無などを確認し、必要に応じてレントゲンやCTなどの画像検査を行うこともあります。また、当院での治療が難しい場合は、連携している専門の医療機関をご紹介する場合があります。

7.3 専門家に相談するべきタイミング
以下のような症状がある場合は、早めに歯科医院や専門医療機関に相談することをお勧めします:
- 朝起きると顎や頭が痛い
- 歯が敏感になり、温かいものや冷たいものがしみる
- 顎がカクカク音を立てる、または開閉時に引っかかる感じがする
- 顔の形が変わってきた(エラが張ってきた)と感じる
- 自分で行うマッサージやストレッチでは改善しない
- 日中も無意識に歯を食いしばっている
プロの治療を受けることで、歯ぎしり・食いしばりの根本的な原因に対処し、咬筋の過剰な発達を防ぐことができます。結果として、顔の大きさや形にも良い影響を与えることが期待できるのです。

ルミライズ歯科東中野が所属する医療法人社団峰瑛会では、グループ内の健康ラウンジと提携して、歯ぎしり・食いしばりの根本治療を目指しています。
8. まとめ
歯ぎしりや食いしばりは、知らず知らずのうちに顔の筋肉や骨に影響を与え、輪郭を変えてしまうことがあります。「最近エラが張ってきたかも」と感じたら、それは身体からのサインかもしれません。
歯ぎしり・食いしばりの改善は、見た目の変化だけでなく、頭痛や肩こりの軽減、睡眠の質の向上など、全身の健康にも良い影響をもたらします。日常の癖を見直したり、リラックスできる生活を意識したりすることで、症状の改善が期待できます。セルフケアとあわせて、歯科医院でのマウスピース作製や専門的なチェックも大切です。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。ルミライズ歯科東中野が、お口とお顔の健康をサポートいたします。
