「インプラント治療を受けたいけれど、費用が高くて諦めている」という方は少なくありません。確かにインプラントは高額な治療ですが、実は費用負担を軽くする方法がいくつも用意されています。デンタルローンを使えば月々の支払いを無理のない金額に抑えられますし、医療費控除を活用すれば治療費の一部が戻ってくることもあります。お金がないからといって、インプラント治療を諦めるのは、まだ早いかもしれません。
この記事では、中野区の歯医者「ルミライズ歯科東中野」が、インプラント費用の負担を減らす具体的な方法をわかりやすくご紹介します。
1. インプラント治療の費用が高額な理由
インプラント治療の費用は1本あたり40万円から70万円程度かかることが一般的です。なぜこれほど高額になるのか、まずはその理由を理解しておきましょう。
1.1. 保険適用外の自由診療であること
インプラント治療は基本的に保険が適用されない自由診療です。保険診療であれば患者さんの負担は治療費の3割で済みますが、自由診療の場合は全額を自己負担しなければなりません。ただし、事故や病気で顎の骨を大きく失った場合など、ごく一部のケースでは保険適用になることもあります。一般的な歯の欠損に対するインプラント治療は、ほとんどが自由診療となります。

1.2. 高度な技術と設備が必要な治療
インプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術です。そのため、歯科医師には専門的な知識と高い技術力が求められます。また、CTスキャンなどの精密な検査機器や、清潔な手術環境を整えるための設備投資も必要です。ルミライズ歯科東中野では、安全で確実な治療をご提供するために最新の設備を整えています。これらの設備維持費や技術料が治療費に含まれているため、どうしても高額になってしまうのです。

1.3. 使用する材料の品質と安全性
インプラントに使用される人工歯根はチタンやチタン合金でできており、体に優しく長期間安定して使える高品質な材料です。また、上部に取り付ける人工歯にはセラミックなどの審美性に優れた素材が使われます。安全性と耐久性を考えて厳選された材料を使用するため、材料費だけでも相応のコストがかかります。安価な材料を使えば費用は抑えられますが、長く安心して使い続けるためには品質が重要です。

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2. インプラント費用の相場と内訳
インプラント治療にかかる費用の内訳を知っておくと、見積もりの内容も理解しやすくなります。
2.1. 1本あたりの平均費用
インプラント1本あたりの費用相場は、都市部では40万円から70万円程度、地方では30万円から50万円程度が目安です。歯科医院によって価格設定は異なります。前歯か奥歯か、骨の状態はどうかなど、治療の難易度によっても費用は変わってきます。複数本のインプラントが必要な場合は、本数分の費用がかかります。まずは歯科医院で詳しい見積もりをもらうことをおすすめします。

2.2. 検査・手術・人工歯の費用内訳
インプラント治療の費用には、さまざまな項目が含まれています。主な内訳は以下の通りです。
| 項目 | 費用相場 | 内容 |
|---|---|---|
| 検査・診断 | 1.5万円〜5万円 | CT撮影、模型作成、治療計画立案 |
| 手術費用 | 20万円〜40万円 | 人工歯根の埋入手術、麻酔 |
| サージカルガイド作製費用 | 5万円程度 | 安全にインプラントを行うためのサージカルガイド作製 |
| 人工歯(上部構造) | 10万円〜20万円 | セラミッククラウンなどの被せ物 |
これらを合計すると、1本あたり40万円から70万円程度になります。ルミライズ歯科東中野では、安全で正確な治療を行うために、すべてのインプラント治療でサージカルガイドを患者さんごとのオーダーメイドで作製し、100%ガイドオペを行っています。治療を始める前に詳細な見積もりをお出しして、費用についてしっかりご説明しています。

2.3. 追加でかかる可能性がある費用
基本的な治療費以外に、患者さんの状態によっては追加費用が発生することもあります。たとえば、顎の骨が足りない場合は骨を増やす「骨造成」という処置が必要になり、3万円から35万円程度が一般的ですが、処置の範囲によってはさらに高額になることもあります。また、歯ぐきの状態を整える処置や、仮歯の作製なども別途費用が必要なケースがほとんどです。治療前の検査で追加処置が必要かどうかがわかりますので、最終的な費用は事前に確認できます。
痛みや恐怖を抑えるために静脈内鎮静法(セデーション)を希望される場合も、追加の費用が必要になるでしょう。必要な処置以外にも、ご希望がある場合はあらかじめ見積もりに含んでもらうと安心です。

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3. デンタルローンでインプラント費用を分割払いにする方法
まとまったお金が用意できなくても、デンタルローンを使えばインプラント治療を受けられます。
3.1. デンタルローンとは何か
デンタルローンとは、歯科治療費の支払いに特化したローン商品です。信販会社が患者さんに代わって歯科医院に治療費を支払い、患者さんは信販会社に月々分割で返済していく仕組みです。一般的なカードローンやクレジットカードの分割払いと比べて金利が低く設定されているため、無理なく返済できるのが大きなメリットです。デンタルローンを使えば、手元にまとまったお金がなくても治療をスタートできます。

3.2. デンタルローンの申し込み条件と審査
デンタルローンを利用するには、一定の条件を満たす必要があります。基本的には20歳以上で安定した収入があることが条件です。正社員でなくても、パートやアルバイトの方でも申し込めることが多いです。申し込みには本人確認書類(運転免許証や保険証など)と収入を証明する書類が必要になります。審査は通常数日以内に結果が出ますので、治療開始までそれほど時間はかかりません。
3.3. 月々の支払額シミュレーション
デンタルローンを使った場合の月々の支払額を、具体的にシミュレーションしてみましょう。
| 治療費総額 | 返済期間 | 月々の支払額(目安) | 総支払額(目安) |
|---|---|---|---|
| 40万円 | 3年(36回) | 約12,000円 | 約43万円 |
| 50万円 | 3年(36回) | 約15,000円 | 約54万円 |
| 50万円 | 5年(60回) | 約10,000円 | 約56万円 |
| 60万円 | 5年(60回) | 約12,000円 | 約68万円 |
※金利5%で計算した概算です。実際の金額は信販会社や審査結果によって大きく異なる場合があります。デンタルローンの金利は信販会社によって3.5%から8%程度と幅がありますので、詳しくは各信販会社にお問い合わせください。
返済期間を長くすれば月々の負担は軽くなりますが、総支払額は増えます。自分の収入と生活費のバランスを考えて、無理のない返済計画を立てましょう。

3.4. デンタルローンのメリットとデメリット
デンタルローンには次のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】
- 低金利で借りられる(年利3%から8%程度が一般的)
- 月々の支払額を抑えられる
- 医療費控除の対象になる
- 手元資金を残しておける
【デメリット】
- 審査に通らないと利用できない
- 金利分の負担が増える
- 返済期間中は家計に影響する
治療費を一括で支払うのが難しい方にとって、デンタルローンは非常に有効な選択肢です。ルミライズ歯科東中野でも提携している信販会社をご紹介できますので、お気軽にご相談ください。

4. 医療費控除でインプラント費用の負担を軽減
医療費控除を使えば、支払った治療費の一部が戻ってくる可能性があります。
4.1. 医療費控除の仕組みと対象範囲
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合、確定申告をすることで所得税や住民税が軽減される制度です。自分だけでなく、生計を一にする家族の医療費も合算できます。対象となるのは、病院での治療費や薬代、通院のための交通費などです。治療を目的としたインプラント治療も医療費控除の対象に含まれます。

4.2. インプラント治療で医療費控除を受ける条件
インプラント治療は、噛む機能を回復するための治療として医療費控除の対象になります。美容目的ではなく、治療目的であることが認められれば控除を受けられます。1年間(1月1日から12月31日まで)に支払った医療費の合計が10万円(総所得金額が200万円未満の場合は総所得金額の5%)を超えた分が控除対象です。デンタルローンを使った場合も、ローン契約した年の医療費として計算できます。
4.3. 医療費控除の申請方法と必要書類
医療費控除を受けるには、確定申告が必要です。会社員の方でも、医療費控除を受ける場合は自分で確定申告をしなければなりません。申請に必要な書類は以下の通りです。
- 医療費の領収書(または医療費控除の明細書)
- 源泉徴収票(会社員の場合)
- 通院交通費の記録
- デンタルローンの契約書(ローンを使った場合)
確定申告の期間は毎年2月16日から3月15日までです。国税庁のホームページからe-Taxを使ってオンラインで申請することもできます。領収書は必ず保管しておきましょう。

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4.4. 実際にどれくらい戻ってくるのか
医療費控除で戻ってくる金額は、所得や支払った医療費の額によって変わります。具体的な例で見てみましょう。
【例:年収500万円の方がインプラント治療で50万円支払った場合】
- 医療費控除額:50万円 – 10万円 = 40万円
- 所得税率:20%と仮定
- 所得税の還付額:40万円 × 20% = 8万円
- 住民税の軽減額:40万円 × 10% = 4万円
- 合計:約12万円
※この計算はあくまで概算です。実際の還付額は個人の所得状況や各種控除(配偶者控除、扶養控除、社会保険料控除など)によって大きく異なります。所得税率も課税所得によって変わりますので、詳しくは税務署や税理士にご相談ください。
実際に手元に戻ってくるのは所得税分で、住民税は翌年の税額が安くなる形で還元されます。所得が高いほど税率も高くなる傾向があるため、還付額も大きくなる可能性があります。医療費控除を利用すれば、実質的な治療費負担を減らせるのです。

5. その他の費用負担軽減策
デンタルローンや医療費控除以外にも、費用負担を軽くする方法があります。
5.1. クレジットカードの分割払い・ボーナス払い
多くの歯科医院ではクレジットカード払いに対応しています。クレジットカードの分割払いやボーナス払いを使えば、支払いのタイミングを調整できます。ただし、クレジットカードの分割払いはデンタルローンよりも金利が高い場合が多いので注意が必要です。ポイントが貯まるメリットもありますので、支払い方法は比較検討しましょう。

5.2. 銀行のフリーローン・カードローン
銀行のフリーローンやカードローンを使う選択肢もあります。デンタルローンの審査に通らなかった場合や、より高額な借入が必要な場合には検討する価値があります。ただし、金利はデンタルローンより高めになることが一般的です。また、借入の目的を問わないローンなので、計画的に使わないと返済負担が大きくなってしまいます。
5.3. 高額療養費制度の適用可否
高額療養費制度は、医療費の自己負担額が高額になった場合に払い戻しを受けられる制度ですが、残念ながらインプラント治療は保険適用外のため対象外です。ごく一部の病気や事故が原因で保険適用になったインプラント治療の場合のみ、高額療養費制度が使えることがあります。

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6. 無理のない支払い計画の立て方
費用負担を軽くする方法がわかったら、次は自分に合った支払い計画を立てましょう。
6.1. 月々の返済額から逆算する
まずは毎月無理なく支払える金額を考えてみましょう。家賃や光熱費、食費などの生活費を差し引いて、余裕のある範囲で返済額を設定します。たとえば月々1万円なら支払えそうだと思ったら、その金額で何年ローンになるかを計算してもらいます。背伸びした返済計画は途中で苦しくなってしまうので、余裕を持った設定が大切です。

6.2. 治療期間と支払いスケジュールの調整
インプラント治療は検査から最終的な歯が入るまで数ヶ月から半年ほどかかります。治療の進行に合わせて分割で支払える歯科医院もあります。たとえば、手術時に半額、人工歯を入れる時に残りの半額というように分けられることもあります。
6.3. 歯科医院での支払い相談の活用
費用のことで不安があるときは、遠慮せずに歯科医院に相談しましょう。多くの歯科医院では、治療費について丁寧に説明してくれますし、支払い方法についてもアドバイスしてくれます。見積もりをもらって他の歯科医院と比較することも大切ですが、安さだけでなく治療の質や通いやすさも考慮に入れて選びましょう。信頼できる歯科医院でしっかり相談すれば、無理のない支払い計画が立てられます。


7. まとめ:お金がなくてもインプラント治療は諦めなくて大丈夫
インプラント治療は確かに高額ですが、デンタルローンを使えば月々1万円程度の支払いで治療を受けることも可能です。医療費控除を活用すれば、支払った費用の一部が戻ってくることもあります。クレジットカードの分割払いや銀行のローンなど、選択肢は複数あります。
大切なのは、自分の収入や生活状況に合わせて無理のない支払い計画を立てることです。治療費が心配で歯科医院に行くのをためらっている方は、まずは相談だけでも受けてみることをおすすめします。多くの歯科医院では無料カウンセリングを行っており、費用についても詳しく説明してもらえます。
お金がないからといってインプラント治療を諦める必要はありません。しっかり噛めて快適に食事ができる生活は、何物にも代えがたい価値があります。まずは一歩踏み出して、自分に合った支払い方法を見つけてください。


