矯正治療

(ワイヤー矯正)
矯正治療(ワイヤー矯正)

矯正治療(ワイヤー矯正)とは

矯正歯科にはさまざまな方法がありますが、ワイヤー矯正はその中でも一般的な方法の一つで、金属製のブラケット(歯に取り付ける小さな装置)とワイヤーを使用して歯列を修正する方法です。

矯正治療が必要な主な症状

歯並びの乱れ

噛み合わせの問題

言葉の発音障害

心理的・審美的影響

口腔の機能障害

口腔清掃の難しさ

矯正治療が必要な主な原因や理由

01

歯並びの不正

歯列の並びが不正である場合、歯の隙間や歯の重なり、歯の傾きなどが問題となることがあります。これによって噛み合わせの不調や咀嚼の困難、言葉の発音の障害などが生じることがあります。
02

咬み合わせの異常

上下の歯が正しく咬み合っていない場合、咬合異常と呼ばれる状態になります。これによって顎関節の痛みや頭痛、歯の摩耗、歯ぎしりや食いしばりの癖などが生じることがあります。
03

口腔の機能障害

歯並びや咬み合わせの問題が口腔の正常な機能を妨げる場合があります。食事や発音、口呼吸などの機能に支障をきたすことがあります。
04

虫歯や歯周病のリスク

歯列の並びが不正である場合、歯の隙間や歯の重なりが原因で、歯の清掃が困難になり、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。
05

審美的な要因

歯並びや咬み合わせの不正は、見た目の美しさにも影響を与えることがあります。特に前歯の歯並びの乱れや前出し(出っ歯)などは、患者の自信や社会的なコンプレックスに繋がることがあります。

矯正治療(ワイヤー矯正)の主な治療法

矯正歯科(ワイヤー矯正)の主な治療方法には、以下の手順が含まれます。

治療の流れ

STEP
01

診断と治療計画

歯科医師が患者の口腔内を詳しく調査し、歯並びや咬み合わせの問題を評価します。必要に応じて、歯の印象やレントゲン写真、顔面写真などの診断データを収集します。これに基づいて、個別の治療計画が策定されます。
STEP
02

ブラケットの取り付け

歯の表面に小さな金属製のブラケット(装置)が取り付けられます。ブラケットは特殊な接着剤を使用して歯に固定されます。ブラケットは各歯に配置され、ワイヤーと結びつくためのスロットがあります。
STEP
03

ワイヤーの挿入と調整

ブラケットにはワイヤーが結びつけられます。最初は柔軟なワイヤーが使用され、徐々に太く強いワイヤーに交換されます。ワイヤーは定期的に調整され、適切な力をかけて歯を移動させる役割を果たします。
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04

ゴムバンドやエラスチック

歯列の特定の位置を修正するために、ブラケット間にゴムバンドやエラスチック(ゴム状の素材)が使用されることがあります。これらの装置は、追加の力を加えて歯の移動を促進します。
STEP
05

定期的な調整

矯正治療の期間中、定期的な歯科医院への訪問が必要です。通常は4〜6週間ごとに調整が行われます。歯科医師はワイヤーの調整や装置の交換を行い、治療の進捗を評価します。
STEP
06

完了とリテンション

歯が適切な位置に移動したら、ワイヤーとブラケットが取り外されます。しかし、歯の安定性を保つためにリテンション装置が使用されることがあります。これは、取り外し可能なリテーナーや裏側に貼る固定リテーナーなどがあります。
これらの手順は一般的なワイヤー矯正の治療方法ですが、個々の患者の状態や治療目標によって異なる場合があります。
歯科医師は患者の状況に合わせて最適な治療計画を立て、治療の進行を管理します。

矯正治療(ワイヤー矯正)の懸念点

矯正歯科(ワイヤー矯正)にはいくつかの潜在的な懸念事項が存在しますが、これらは個人によって異なる場合があります。
以下にいくつかの一般的な懸念事項を示します。

痛みや不快感

ワイヤー矯正治療は、歯を移動させるために力をかけることによって行われます。そのため、初期の段階では歯や歯茎に一時的な痛みや圧迫感が生じることがあります。また、ブラケットやワイヤーが口内部に当たることで、口内炎や潰瘍が発生することもあります。

食事制限

ブラケットやワイヤーがあるため、硬い食べ物や粘り気のある食べ物を避ける必要があります。また、食べ物がブラケットやワイヤーに挟まれる可能性があり、歯磨きや清掃が難しくなることがあります。

トータルタイムの長さ

矯正治療は時間を要するプロセスであり、治療の期間は個人によって異なりますが、通常は数ヶ月から数年にわたります。この間、定期的な歯科医院の訪問が必要であり、忍耐力と継続的なケアが求められます。

メンテナンスの必要性

矯正治療後は、リテンション装置(リテーナー)を使用することが一般的です。これは、歯を新しい位置に固定するために必要なものです。リテンション装置の使用は、終了後も継続的なケアと責任を必要とします。

口腔衛生の難しさ

ブラケットやワイヤーがあるため、歯磨きやデンタルフロスの使用がより難しくなります。十分な口腔衛生を維持するためには、追加の努力と時間が必要です。歯垢や歯石の蓄積が起こると、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。
これらの懸念事項は、矯正治療の一部として認識されています。
そのため当院では、患者さんへの懸念事項を最小限に抑えることがきる、
透明で目立たないマウスピース矯正(インビザライン)をお勧めしております。

当院での矯正治療について

当院での矯正治療(ワイヤー治療)について
100年以上の歴史がある、ワイヤー治療ですが、インビザラインなどのマウスピース矯正が主流になり、現在ではかなり減ってきました。
経験と技術が要求される治療ですが、ワイヤー矯正の方が適しているような症例や、インビザラインと組み合わせて行うほうがより効果的な症例もあり、適応に応じて熟練の技で行っております。当院では必要な器具や、材料はすべて揃っております。
矯正治療は個人の状況によって異なるため、まずは歯科医師による詳細な診断と相談が必要です。

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