親知らず

親知らず

親知らずとは

奥歯の最後に位置する第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)とも呼ばれ、通常は上下に4本存在します。
通常の歯列の中で最後に生えるため、十分なスペースがない場合や他の歯とぶつかる場合など、様々な問題が引き起こされることがあります。

親知らずのトラブル主な症状

痛み

腫れと炎症

噛み合わせの変化

歯が重なるリスク

歯周病リスク増加

全身症状

リンパ節の腫れ

顔面の膨張

親知らずを注意すべき主な原因と理由

01

口腔内のスペース不足

親知らずが他の歯と競合し、歯列の歪みや噛み合わせの問題を引き起こす可能性があります。この場合、親知らずを抜歯することで、歯列の健康や噛み合わせを改善することができます。
02

埋伏歯

親知らずが完全に生えずに歯茎の下に埋まった状態を指します。感染や腫れ、痛みを引き起こす可能性があります。また、近隣の歯や歯茎に圧力をかけ、さらなる問題を引き起こすこともあります。これらの理由から、埋伏した親知らずは抜歯が推奨されることがあります。
03

歯周病

親知らずは、通常の歯磨きや歯間清掃が困難な場所に位置しているため、適切なケアが難しいことがあります。その結果、親知らず周囲の歯茎や骨組織に歯周病が進行しやすくなります。歯周病は歯茎の炎症や感染を引き起こし、歯の失われや口腔健康の悪化につながる可能性があります。親知らずが歯周病を引き起こす場合、抜歯が検討されることがあります。
04

虫歯

親知らずは他の歯と比較して清掃が難しいため、虫歯のリスクが高まることがあります。歯の表面や歯の隙間に食べかすや細菌が溜まりやすくなり、虫歯が発生しやすくなります。虫歯が進行すると、歯の根元や周囲の組織にも影響を及ぼすことがあります。虫歯の進行が深刻である場合、親知らずの抜歯が必要となることがあります。
05

感染進行

親知らず周囲の感染が進行すると、炎症や感染が全身に広がる可能性があります。これにより、全身症状やリンパ節の腫れ、顔面の腫脹などが引き起こされることがあります。

親知らずの主な治療法

観察と管理

歯医者は親知らずの状態を評価し、問題がない場合は定期的な観察と管理を行うことがあります。これには、レントゲン撮影や口腔検査などが含まれます。親知らずが正常に生えていて他の歯や口腔組織に影響を与えていない場合、治療は必要ありませんが、定期的なチェックアップが推奨されます。

抜歯

親知らずが問題を引き起こす場合、抜歯が一般的な治療法となります。抜歯は、親知らずを歯茎から取り除く手術です。通常は局所麻酔を使用して行われ、必要に応じて口腔外科医によって実施されることもあります。抜歯後は、適切なケアと快適な回復を促すための指示が与えられる場合があります。
親知らずの主な治療法
親知らずの主な治療法

手術的な抜歯

一部の親知らずは、完全に埋没しており、抜歯が困難な場合があります。このようなケースでは、口腔外科手術が必要になる場合があります。手術的な抜歯では、歯茎を切開して親知らずにアクセスし、適切に取り除きます。手術的な抜歯は、一般的に局所麻酔または全身麻酔の下で行われることがあります。

追加的な処置

親知らずによって引き起こされる他の歯や口腔組織の問題がある場合、抜歯に加えて追加的な処置が必要な場合があります。これには、歯周病治療、歯列矯正、他の歯の修復などが含まれます。
治療法は個々の状況に応じて異なるため、歯科医師との相談が重要です。
歯医者は、患者の口腔状態や親知らずの位置に基づいて最適な治療計画を立て、適切な治療を提供します。

親知らずを放置すると

違和感のある親知らずを放置すると、以下のような問題が生じる可能性があります。

痛みや不快感の悪化

親知らずは痛みや不快感を引き起こすことがあります。これは、親知らずが他の歯や口腔組織と競合していたり、歯茎の下に埋まっていたりするためです。放置すると痛みや不快感が増し、日常生活に支障をきたす可能性があります。

感染のリスク

インパクトした親知らずや部分的に生えた親知らずは、周囲の組織との隙間や袋を作ります。これは食べかすや細菌の蓄積を引き起こし、感染のリスクが高まります。
感染が進行すると、腫れ、炎症、悪臭、口内の不快感などの症状が現れることがあります。

歯周病の進行

親知らずの周囲の清掃が困難なため、歯垢や歯石がたまりやすくなります。これにより、歯周病のリスクが増加します。歯周病は歯茎の炎症や感染を引き起こし、歯の失われや口腔健康の悪化につながる可能性があります。

隣接する歯への影響

親知らずが他の歯と競合すると、隣接する歯に圧力がかかることがあります。これにより、周囲の歯が歪んだり、噛み合わせの問題が生じたりする可能性があります。

全身的な影響

親知らずの感染が進行すると、口腔から全身に細菌が広がる可能性があります。これにより、全身症状や感染症のリスクが高まることがあります。
これらの問題を避けるためには、悪さをしている親知らずに早期に対処することが重要です。
歯医者に相談し、適切な治療や抜歯の必要性を評価してもらうことが推奨されます。
早期の治療は合併症や症状の悪化を防ぐ上で重要です。

当院での親知らずの治療について

当院での親知らずの治療について
当院では、必要に応じて、新型歯科用CTにて撮影の上、正確な位置を診断します。神経や血管との位置関係などを精査し、院内で可能な場合は抜歯を行い、より高度な技術や特殊な器具が必要な場合、また入院が必要と判断した場合は、専門病院などへご紹介いたします。レントゲンなど必要なデータを添付し、紹介状をお作りの上、医療機関と連携いたしております。

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